最近はスマホやPCなどのインターネット環境があれば自分の病気や薬について簡単に調べることができます。
しかし、中には間違った情報や信憑性を疑うような怪しい情報を載せているような信頼性の低いサイトも多数存在しているので、注意が必要です。
今回は薬剤師がオススメする信頼性の高い医療サイトを紹介します。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は厚生労働省管轄の独立行政法人です。ここのサイトは医薬品等の情報が網羅された非常に優れたサイトです。
薬剤師も頻繁に閲覧するサイトの一つですが、医療従事者以外の一般の人向けのコンテンツも充実しています。
病院やクリニックなどの医療機関で処方される薬の効能・効果や副作用情報をわかりやすく説明した「患者向医薬品ガイド」や市販薬の添付文書を検索できるシステムなどが用意されており、一般の人が薬について調べたい場合は、このサイトを訪問すれば正しい情報が入手できます。
また薬の取り扱い説明書である添付文書は副作用の報告があった場合など随時改訂されますが、最新の添付文書をいつでも検索できる点もPMDAのオススメポイントです。
公的な機関なので情報の信頼度は非常に高いです。
製薬会社のサイト
各製薬会社のホームページにも薬や病気に関するコンテンツが用意されていますが、大手の製薬会社ほどコンテンツが充実している傾向にあります。
たとえば、糖尿病の治療薬を販売している製薬会社のサイトであれば、糖尿病の薬についてはもちろん、糖尿病の基礎知識や治療方法などについても詳しく解説されています。
また多くの製薬会社のサイトには、一般の人向けのコンテンツがあり、病気や薬についてイラストやグラフ付きでわかりやすく解説してあります。
ご自身が服用している薬を販売している製薬会社のサイトを見れば、薬だけでなく病気についても正しい知識を得ることができます。
製薬会社は薬事法などのルールに従って病気や薬の情報提供を行っているので、情報の信頼度は高いです。
医学系の学会のサイト
「学会」と聞くと、堅苦しくて、専門用語が並んでいて、難しいことが書いてあると思われがちですが、学会によっては一般の人向けにコンテンツを充実させているところもあります。
よくある質問などをQ&A方式で一般の人向けにわかりやすく説明してくれているところも多いです。
病気やその治療法について基本的なことが知りたい、または最新の情報を知りたいという人は、自分の病気や診療科目の学会のサイトを調べてみるのも一つの手です。
学会といってもさまざまな学会がありますが、認知度が高い学会(たとえば日本消化器学会、日本整形外科学会などのように診療科の名称が学会名になっている)であれば情報の信頼度が高く、またその学会が認定している専門医の検索や市民公開講座などの情報を入手することもできます。
(参考)
学会リスト